自分の親は大丈夫?


もし自分の親が認知症になったら…
考えただけでも辛いですが、もはや他人事ではありません。
認知症を完治させることは難しく、早期に対処できるほど認知症の症状を緩和・進行を遅らせることができます。
ここでは認知症が疑われる行動について紹介するので、一時帰省などでご両親の変化を☑してみてください。

もし自分の親が認知症になったら…
考えただけでも辛いですが、もはや他人事ではありません。
認知症を完治させることは難しく、早期に対処できるほど認知症の症状を緩和・進行を遅らせることができます。
ここでは認知症が疑われる行動について紹介するので、一時帰省などでご両親の変化を☑してみてください。


認知症かどうか気付くポイント

1:同じ話の内容をくり返す
3分前にした話なのに、あたかも相手が知らないことのように同じ内容を話す。または話の内容がくどい。

2:大したことではないのに、細かいことに拘る
「隣の人が変なことを言ってきた」(でも、そんなに大したことでも変なことでもない)など、普段ならまったく気にならないことも気にする。

3:物忘れがひどい
さっきまで電話口で話していた人の名前を覚えていない・しまい忘れ置きが増えていつも何かを探している。

4:物を盗まれたと人を疑う
通帳・財布・洋服など、盗まれた・盗まれるといった感情が強くなる。

5:判断・理解力が衰える
テレビの内容を理解できない・話のつじまじが合わない・料理・かたずけ・運転などでミスが目立つ・新しいことがほとんど覚えられない。

6:場所・時聞がわからない
日時が分からない・慣れた道なのに迷う。

7:人柄が変わる
怒りっぽい・周りから最近変だと言われる・周りへの気遣いがなくなり頑固になった

8:不安感が強い
外出時に持ち物を何度も確かめる・「頭がおかしくなった」と本人が訴える

9:意欲低下
洋服に気を使わなくなる・趣味や好きなテレビに興味を示さなくなる・何をするにも億劫でふさぎ込みがち


認知症判断で気を付けたいこと

その1:物忘れの仕方に注目
物忘れには加齢による物忘れと、認知症による物忘れの2タイプがあります。
加齢による物忘れであれば一過性で、ふとした瞬間や何らかのヒントを与えられるなどすれば自力で思い出せます。
一方、認知症により物忘れの場合、物事の記憶がすっぽりと抜け落ちるため、思い出すことはありません。
そのため日常生活に大きな影響を与えてしまいます。

その2:意識障害やうつ状態が物忘れの原因である可能性も!
感染症・糖尿病・アルコール中毒・脱水・甲状腺機能低下症・慢性低肺機能による低酸素血症・慢性心不全・肝硬変等、薬の副作用、
物忘れや上記に当てはまる行動を引き起こします。
思い当たる疾患があれば専門医に相談をしましょう。
何にも思い当たらないのに物忘れが日常的に見受けられるようであれば「物忘れ外来」「メモリークリニック」などに相談してみてください。


親に認知症の疑いが…上手に診療に誘導しましょう

親が認知症かも知れない…。
そう感じたら、親を直接説得してはいけません。
本人にもプライドがあるのでなかなか「行きます」とは言ってくれないでしょう。
ベストな方法は、何等かの健診を兼ねて医師に相談するというものです。
「風邪で来ましたが、認知症の疑いもあるので上手く検査してもらえないでしょうか?」と本人に聞かれないよう事前に伝えておくなどできるとベストです。
医師が気分を害さないように認知症検査に誘導してくれることでしょう。
この時、親の様子がどのように変なのか、どう変わったのか詳細なメモも一緒に渡せると良いでしょう。

認知症は早期発見であれば症状の改善ができると言われています。
認知症の初期サインは「いつも洋服に気を使っていたけど最近無頓着みたい」「久しぶりに帰省してみたらなんとなく
いつもと(家の中、親の雰囲気、料理など)違う」といったごく些細なものです。
できれば2~3ヵ月に1度帰省し、変わったところはないか、悪化した様子はないかを確認し、早期発見・早期治療を心掛けてください。